中高年で無職を選ぶとその後の就職が厳しい?
中高年の方が転職をしようと考えて一時的に無職になった場合、その後に再就職先を見つけるのは非常に難しくなります。無職を選ぶ前ににどんな考え方の転換や展開をすればいいか、今回はこのポイントについてご紹介します。
中高年が無職=万年フリーターという悲惨な状態に
中高年が無職になった場合、万年フリーターという悲惨な状態になってしまう可能性があります。なぜなら定年が近づいている年齢でこれから働ける期間が短く、年齢によって物覚えが悪くなっているため戦力になるまでに時間がかかりすぎるからです。企業が採用を控える理由として主にこの2つが挙げられます。
中高年で転職に成功するのはハイキャリアの方々のみで、一般的なスキルしか持っていない方はそのタイミングで転職を考えることは難しい傾向があります。無職になるとずっと無職となるか、フリーターのような働き方しかできないことが多く、会社に不満があっても定年まで我慢して働く方が年収的にも安定した状態をキープできるのは間違いありません。
辞めてしまった場合は正社員で雇用してもらえる可能性は非常に低く、万年フリーターとして過ごしていくことになるのが一般的です。
アルバイトも立ち仕事や工場など体力的に厳しいものが多く、頑張って働いても社員のときには遠く及ばない給料となることが多いです。また、新たに覚えなければならないものが多いのにも関わらず、年齢的に厳しい部分も出てきているため、企業側からは非常に使いづらいと感じられます。
40代、50代、60代でそれぞれ状況はどう違う?
40代はこの年齢の中で比較すると、就職しやすいといえます。50代の場合は60代同様、厳しい状況となります。
また、子供がいる場合は子供がまだ小さい、あるいは大学に通い始めるなど、手間やお金がかかる年齢に差し掛かることも多いです。前者の場合は、単純に働く時間が短くなる可能性がありますし、後者の場合は給料のレベルを落とすことができないため、ハードな働き方をしなければなりません。
その時期に無職になると、これからまとまったお金が必要になる時期に差し掛かりますので、よほど蓄えがある方でなければ生活がかなり厳しい状態に追いやられます。
また家のローンや自分の老後の蓄えなど、他の部分にも将来必要なお金もプラスされてきます。通常通りに稼ぎながらうまく貯蓄計画を回していかないと、生活に困窮する事態に巻き込まれる可能性が高いです。
今後20年間程度働くと考えてどれくらいの収入が必要になるのかということを計算し、転職をしないという決断あるいは自分で事業を立ち上げるなどの決断をすることをおすすめします。
中高年がリストラされないためにできること
中高年の方が会社にリストラされないためにできることとしては、以下のようなことがあります。
・会社の目的に沿った目標を立て達成し続ける
非常に大事なポイントとして挙げられるのが1つ目のポイントである、「会社の目的に沿った目標を立てる」ことです。リストラされてしまう方の場合、その理由としては会社の目的に沿わない働きをしている、会社の求める水準に達していないことが考えられます。
今後雇い続けてもメリットが大きくなる見込みもなく、年齢に応じて給料が高くなっていきますから、その給料以上の働きができていない方はリストラの対象となります。改めて会社の目的に沿って目標を立て、行動することで評価を変えられる可能性があります。
・後進の指導にあたりなくてはならない存在と認識してもらう
中高年が長く働いてきてメリットとなるポイントとしては、長年の経験を積んでいることです。その経験を活かして後進の指導に当たれることをアピールする必要があります。自分の経験をどのように後輩に伝えていくのかを考え、積極的に関わっていくことが大切です。
・老害とならないように常に新しいことを学ぶ
年齢を重ねてくると自分のやり方に固執したり、人の言うことを聞かなくなってきたりという特徴が出てきます。もちろん自負があるのはよいことですが、それと人の言うことを聞かないということとは全く別物です。
自分の気持ちを押し通して周りの気持ちを無視したり、会社の意向を無視したりするのはやめましょう。また過去の学んだものをずっと同じように使っていくだけでは、新しい利益を会社にもたらすことはできません。年齢を重ねたとしても利益をもたらす人材になるには、会社の将来に役立つスキル内容を見つけ、それを後世に伝えていけるようなコミュニケーション能力が必要となります。
まだ自分の考えに固執するには早すぎる年齢ですので、そういう傾向がないかどうかは定期的にチェックし自分が変わり始めたら周囲に指摘してもらうなどのセーフティネットを引いておくことをおすすめします。
中高年で無職になったときの考え方
中高年でリストラや転職せざるを得ない状況になった場合、転職するときに考えを変えて行動することが必要となります。基本的には会社の意向に沿いながら、自分がもらっている給料の3倍の利益を生み出すことを心がけていくことの両方を同時に行い、無職の状態を回避するのがおすすめです。
転職を考えたとしても一般的には難しいことが非常に多いため、リストラを逃れられるのであればその会社にもう一度貢献することを考えて心を入れ直しましょう。そして転職という道ではなく、会社と一緒に添い遂げるという方法を選び、自らが働き方を変える目標を作るようにしてみてください。新たな目標ができれば仕事のやりがいも得られ、充実した仕事の面白さに熱中できるようになるはずです。