50代女性のキャリア

50代の女性が今後のキャリアを考える場合、中高年の求人が難しいことは理解した上で転職、再就職の活動を行うことが必要となります。今回は50歳以上の女性が今後のキャリアを考えるときに役立つ考え方や求人を探すときにおすすめの方法をご紹介します。

まだまだ働き盛りの50代を充実させるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

50歳以上の女性がキャリアを検討する際の考え方3つ

特に女性の場合はまだまだ独身か既婚で必要な年収や働き方が大きく変わってきます。キャリアを検討する際に役立つ考え方3つをご紹介しますので、ぜひご参照ください。

◯自分が必要とする年収、生活、キャリアをイメージする

東京都内や埼玉県などの関東圏の場合、他の地域に比べて家賃が高いこともありますので、そのあたりも考慮に入れた上で計算することが重要です。

・独身の場合

独身の場合、自分ひとりで生きていくだけの年収を稼がなくてはなりません。持ち家があるかどうかなどによって大きく必要な年収が変わりますので、一度シミュレーションサイトなどを使って計算してみてください。

必要年収を考えた上で、望む生活、キャリアに求めるやりがいなどを検討し、バランスを取っていくことが大切です。実際自分が勤められる仕事がどのような年収を得られるのイメージがわかない場合は、シニアの紹介に強い転職エージェントに行ってみて市場の平均や自分の適性年収を聞いてみるのもおすすめです。

転職する際には自分が考える適性年収と、世間相場の適性年収がずれているとスムーズに転職活動を進めることができません。現実的に転職できるところを把握しているかどうかで成功率が変わってきますので、使えるものは最大限活用していくことが転職成功の鍵となります。

・既婚の場合

既婚の場合、子どもの有無で状況が大きく異なります。もう独立されている、あるいは大きなお子さんの場合はそこまで手間がかかりませんので、ある程度自由に仕事の時間に当てることができます。まだ手がかかる年齢の子どもがいる場合は育児をしながらでも働ける時間を検討して、パートや業務委託などの働き方をするのがおすすめです。

また必要年収もパートナーの年収によって大きく変わってきます。どの程度稼ぐ必要があるのか、あるいはやりがいのために働くのかなど自分が転職・再就職する目的をしっかり定めておきましょう。目的がぶれてしまうと充実したキャリアを作ることができません。

家庭とのバランスも取りながら、生活リズムに無理のない形で検討して働き始めるようにしましょう。

◯自分の能力を書き出してみる

これまでの生活で仕事をした経験、家事などから学んだ仕事以外の経験を仕事に活かせるケースも多いです。

仕事とプライベートに分け、これまでの人生でどのような経験を積んできたかを書き出してみましょう。

・仕事

事務職、経理、接客業などさまざまな仕事でどんな能力が身についたでしょうか?事務職の場合であれば書類作成能力、ミスなく仕事を行う力、相手が求めていることを察し、行動する能力などを身につけることができます。

経理の場合は会計の知識、事務処理能力、会計報告書の作成能力など、企業規模や携わった仕事によって大きく異なりますが事細かに書き出すようにしてみてください。

複数の仕事を経験している場合であれば、2つの能力をつなぎ合わせることで価値が発揮されるケースがあります。2人分の仕事をできる可能性がありますから、再就職先が急に増える可能性があるのです。自分が転職市場で価値の高い状態になるために関連する資格取得を並行して行うなど、後々のキャリアのために行ってみるのもよいでしょう。

・プライベート

作り置きや掃除などが得意=家事代行サービスに登録して働く
裁縫やハンドメイドが得意=服飾関連企業、修理業者での勤務、個人間取引が可能なフリマアプリを使って販売など
整理整頓が得意=整理収納などのアドバイザー

これと並行してSNSなどに興味があれば、Instagramなどで発信してフォロワーを順調に増やすなどすれば書籍化など、他の仕事につながる可能性もあります。

◯正社員にこだわらない

必要な年収にもよりますが、正社員にこだわって探すよりもパートとして多く勤務した方が安定的な収入をすぐに得ることができます。スーパーでの勤務やコールセンターでの仕事など50代の女性に対する求人はたくさんあります。

また、パートだけで働くと考えずに、フリマアプリでの販売や整理収納アドバイザーなどをパートと副業するなどして、正社員並みの年収を目指すことも可能です。

働き方の自由度が上がってきていますので、従来型の仕事探し以外にも将来的に道が拓けてくるケースもおおくなるはずです。情報を入手して自分が自分らしく働ける方法を模索し続けるのもおすすめです。

50代女性が求人を探すときにおすすめの方法

・シニア向けの求人サイト、エージェントなどで仕事探しをする

シニア向けという求人サイトやシニア歓迎表記のある求人サイトや求人雑誌もあります。そこで探す、あるいは転職エージェントなどで仕事探しをするのがおすすめです。今後は若手人材よりも中高年の働き手が多くなっていくため、どんどん充実していくことが予想されます。

・ハローワークで探す

求人サイトなどにお金をかけて募集する必要がない地元の優良企業などは、ハローワークの求人掲載だけで事足りるケースも多いです。つまり、裏を返せば優良企業はハローワークにしかない場合もあるのです。

定期的にハローワークに出向いて新たな求人が出ていないかを見ることもよい転職活動になりますので、ぜひ行ってみてください。

・折込求人で探す

家の近くで働きたい方は新聞に挟まっている折込求人がおすすめです。地域を限定して配ることができる求人という特徴を持っていますので、近隣の求人に絞って探すことができます。通勤時間を減らしたい方にはおすすめの方法です。

媒体などによって載っている求人も違いますので、自分の希望に合った媒体を見つけるなどして効率的に仕事探しを行ってみてください。

50代女性がキャリアを作っていく方法

50代女性のキャリアは正社員に限定すると厳しい部分がありますが、パートなどの働き方や副業などを考えれば自由度が非常に高いといえます。組み合わせて希望年収にするなどのやり方も検討してキャリアを開拓していってみてはいかがでしょうか。