40代の転職面接こそ基本が大事
40代の方でこれから面接を受ける予定の方にお伝えしなければならないことがあります。それは、スキルでもマネジメント力でもありません。「人間性」です。人間性やマナーです。普段社内の部下や若手に指導している印象というのはあなたが面接に落ちる理由になっているという事実があります。
また、あなたは慣れているつもりでも意外と面接の失敗要因になっていることは案外あるのではないでしょうか。ここでは、改めて40代、50代の方が押さえておくべき面接、またその手前のエントリーまでの手続きにおいて押さえておくべきことをまとめたいと思います。
職務経歴書の書き方
まずは、職務経歴書の書き方です。40代の方の選考というのは経験・未経験にかかわらずハードルがあがります。なぜなら、当たり前のことが当たり前にできるという前提で書類選考が行われるからです。
そのため、まず絶対に抑えなければならないのは職務経歴書の書き方です。ではどのように書かなければならないかというと、「簡潔」に「分かりやすい」というポイントです。いろんな経験をしているため、職務経歴書に色々なことを書いてしまいがちですが、その中から要点をしっかり抜き出し「言いたいこと」を簡潔を職務経歴書に書くということが重要です。
また、履歴書を書く際には、誤字脱字、修正テープを使わないといった基本中の基本もしっかり押さえておきましょう。
身だしなみ、服装をしっかりしましょう
次に押さえておきたいのは身だしなみです。これはルート営業の方や、非営業職の方に多く見られる傾向ですが「パリっと」した印象を与えられていない方がいらっしゃいます。もちろん現場の役職者が選考するわけですが、大抵人事の採用担当者も同席します。企業人事が見ているのはあなたの基本的な能力です。そこで身だしなみがイマイチだとそこで評価は下がってきます。
そのため身だしなみは十分に注意しましょう。ではどんなポイントに気を付ければ良いのでしょうか。ポイントは4つです。
① スーツ
スーツの着こなしは重要です。例えば、シワがきつい、またダボっとしたスーツは決して印象がいいとは言えません。このあたりを踏まえてスーツを選択しましょう。女性の方だと派手な格好の方がまれにいらっしゃいますが、TPOをわきまえた格好で面接に向かうことを大事にしてください。
② シャツ
シワのきついシャツ、えりがくたびれたシャツというのも同時に悪印象を与えてしまいます。アイロンがけをしたシャツ、もしくは形状記憶が利いていてパリっとしたシャツを選びましょう。女性は襟付きのシャツが望ましいでしょう。
③ 靴
靴はおしゃれの基本といわれるように、案外見られています。靴墨をしっかり塗り、色あせた感じに見せないようにしましょう。また、これは所属する業界によりますが、ローファーはオフィシャルな場で履く靴ではありませんので、ひも付きの革靴で面接に臨みたいものです。女性においてはミュールで面接に向かうことは慎みましょう。
④ 鞄
これは全世代総じて言えることですが、トートーバッグやリュックサックは厳禁です。営業の方でそういう方はあまり見ませんが、バックオフィス、技術者でそういう方がたまにいらっしゃいます。あくまでもビジネスの基本は手で持つタイプのビジネスバッグです。古いという方もいらっしゃるかもしれませんが企業人事はそういった厳格な方が多いのも事実です。そういう点も気をつけましょう。
面接は印象が大事です
もちろん仕事をするうえで技能や知識というのは大事です。また、どのような内容を話したかというのももちろん大切です。しかし、面接の中で自分の技能をアピールすることに気を取られ、ついついしゃべりすぎたり、ときに上から目線で話をしたりしますがそういう面接はたいてい落ちてしまいます。なぜなら印象が良くないからです。
面接はアピールの場ではありますが、同時にコミュニケーションをとり、相性を図る場でもあります。あなたが偉そうな面接官に対し腹が立つように、あなたも上から話したり、しゃべりすぎたりすると相手からの印象は悪くなります。
上述のようなことを踏まえ入室のマナー、笑顔でコミュニケーションをとる、面接官と会話をして良い話ができるような場を自分から作り上げるというくらいの気概で臨みたいものです。
40代の方こそ転職エージェントを使いましょう
転職エージェントは求人を紹介してもらうための存在だけではありません。あなたの転職における重要なパートナーです。そのため、彼らを十分に活用していきましょう。
エージェントはクライアントによりけりですが、企業にに関する情報、求人票に書ききれない情報などを持っています。あなたが内定を勝ち取るために、エージェントの担当者が若かろうとなんだろうと、積極的に頼ってください。
模擬面接、面接対策をしてもらうというところからどの経験をアピールすればいいかといった相談まで積極的にやりましょう。あなたの変な面接の癖を指摘されたらしめたものですよ。受かる要因が1つ生まれるのですから。
リクルートエージェントは業界最大手のエージェントで、面接力向上セミナーや企業レポートなど転職に対する様々な支援が受けられます。もちろん40代でも利用可能です。
面接に失敗することと恥じらいを捨てること、どちらにメリットがあるかを考えたら言うまでもないですよね。成功のために必要な情報はエージェントに質問して仕入れ、かつシナリオを立てるようにしましょう。また、それができる方だから成功するのです。
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知識や経験だけが評価される場ではありません
いかがでしたでしょうか。面接は知識や経験だけが問われる場ではありません。仕事はある程度技能がついてきたら突き詰めた先に信頼できるかどうか、人として素晴らしいか、というのが問われてきます。なぜなら仕事は信頼と信用の積み上げで成り立っているからです。
そのためにも印象と人間力、そしてそれを示すためのマナーや態度を見せて面接に臨みましょう。それがあなたの就活の成功につながるのです。あなたの希望通りの転職が実現できることを祈ります。