40代の平均年収っていくらだろう?

40代の方の中で同世代の平均年収っていくらだろう、同世代の人たちはいくら給料をもらっているのだろうってインターネットで調べたことがある方はいませんか?そして調べてみると、ある事実に気が付きます。

それは、サイトによって記載されている金額が違うことに気が付きます。もちろんサイトの新しい古い、またそれによる統計を出した年が違うというのはもちろんありますがそれにしても金額が違いすぎますよね。一体なんでこのようなことになるのでしょうか。

そして、40代の年収って結局どれくらいなんでしょうか。ここではデータの算出方法という観点から40代の給料事情についてお話をしたいと思います。

同じデータでもサンプルが違う~dodaと国税庁の調査結果~

まず、平均年収といった類に関してはデータサンプルがあり、そこから抽出した結果がいわゆる「平均年収」」という言葉となり世の中に発表されます。そのデータサンプルが違えば当然違ったデータが出てきます。

dodaの場合だと、転職を希望している登録者がデータサンプルの対象者となり、対して国税庁の調査だと納税者の中の給与所得者が対象となっています。

つまり、双方に共通しているのは、仕事をして給料をもらっている人が対象となっている、ただしdodaの登録者という限られた人たちと、納税者全体というデータサンプルが違うため当然違った数字が出てくるということになります。

ちなみにdodaだと40代の平均年収は564万円で男性の平均が616万円、女性が425万円となっているのに対し、国税庁の調査だと40代前半、後半という分け方をしています。算出結果としては40代前半は男性が567万円、女性が294万円、40代後半は男性が626万円、女性が292万円となっています。男性はあんまり変わりませんが、女性は大きく結果が違っていますね。

情報の読み取り方~女性の年収の差異は何?~

上述では同じテーマでデータを取ったとしても、算出結果が異なること、そしてdodaの登録者と納税者からのサンプルを比較すると、男性は大きく差異はないものの、女性の平均年収が100万円以上dodaの平均年収が多いということをお話しさせていただきました。では、この算出結果からいったい何が導き出されるのでしょうか。

結論としては40代の女性のライフスタイルが異なっているということです。dodaに登録する方の大半は転職をしたいと思う、つまり正社員として会社勤めをしたい方ということになります。ジェンダーフリーが世の中で叫ばれていても、女性のキャリアはライフイベントに左右されやすいため、男性が働きに出て、女性は家庭にいる、もしくは女性が働くにしても男性の収入を助ける程度になるため必ずしも正社員として働く必要はないという状況もあります。

つまり、納税者全体でカウントをしたとしても、dodaの場合はいわゆるキャリアウーマンが年収層を押し上げる形になるため、納税者全体の数値よりも高い平均値が出されるということから、dodaの女性の年収平均値は「正社員として会社勤めをしている」女性の平均値ということになります。さらに言えば、dodaを使う女性層だと大卒、もしくは専門職経験者が多くなるため、会社勤めをしている中でも比較的クラスの高い方たちが集まっているということになるでしょう。

平均値と中央値、分布図からわかること

dodaのデータを参照に、40代の年収を見ていくともう1つ見えてくることがあります。みなさんは上記のデータを見て「年収平均約560万って結構高いな、みんなそんなにもらってる?」と疑問、危機感を感じた人はいないでしょうか。その感覚は非常に大事です。なぜかというと、平均値の算出には最大の欠点があります。それは年収が高い人が平均値を引き上げるということがあるからです。

平均値の算出方法についてはもはや説明の必要はないかもしれませんが、サンプル数の総和をサンプル数で割った数が平均値となります。5人の平均年収を出すにあたり200万円が二人、300万円が二人いたとしてももう一人が1000万円だと平均値は400万円となり、時に平均値を出しても真ん中がわからなくなってしまいます。

そのため、真ん中の数値を出すのに重要となるのは「中央値」です。中央値は5人のサンプルがいた場合は真ん中の3番目の人の数値をだして真ん中を見つける方法です。さっきの200万円が二人、300万円が二人いたとしてももう一人が1000万円の例で中央値を出すなら、中央値は「300万円」となり、より現実的な数となります。この2つの数字を出すことにより、年収に関する分析がより明解になってきます。

dodaのデータをもう少しひも解いてみましょう。dodaのデータには残念ながら中央値がないのですが、分布図があるためそこからおおよそ中央値を推測したいと思います。現状500万円未満の年収の方は45.3%、500万円以上600万円未満の年収の方は16.1パーセントいるといるという状況です。このデータからすると530万円程度と推定されます。平均年収が約560万円と考えると、大きく平均年収を押し上げている特定層が固まっているわけではないということがおおよそ読み取れます。

また、この分布図のデータには1000万円以上までの層の分布が記載されているのですが、1000万円以上のサンプルが全体の7.3%、600万円から700万円以上が9.1パーセント、700万円以上~1000万未満の層が19.1パーセントと分散していることからも特定の人たちが年収層を上げているわけではなく、むしろバラバラになっており、この世代の年収層は特定のところに固まらないということも同時にわかってきます。

データは数字だけではなくその背景を読み取ろう

いかがでしたでしょうか。データはただ漠然と数字を見るだけでは意味がありません。データの背景を読み取ることであらゆる事実が分かる、推測が立ってきます。今回の件では、サンプルデータから読み取る女性の給与の2極化、平均値、中央値、分布図からよみとれる40代という年齢層の年収事情、男性の年収の平均値はどのデータからでもあまりかわらないなどのことが読み取れたと思います。

この件に関わらずデータを鵜呑みにすると間違った情報を認識しています。データの裏から裏まで読み取ってあなたのロジックを立てましょう。そうすることで新たな事実が見えることを年収情報とともに知ってもらいたいと思います。